網戸は、家の中にほこりや虫を入れず、風を通す役割を果たすもので、定期的な掃除が不可欠です。
そろそろ家の網戸を掃除しようと思っていて、洗剤は使うべきなのかという疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
実は、多くの場合、網戸掃除に洗剤は不要です。この記事では、網戸を外さずにできる手軽で効果的な掃除方法について解説します。
目次
網戸が汚れる原因
外からの汚れ
外的な汚れとして、網戸には土ぼこりや虫の死骸などの付着が考えられます。春になると黄砂や花粉なども汚れの原因となります。また、網戸は外気にさらされることが多く、湿度が高い場所ではカビが発生しやすく、黒ずみにつながります。
室内のほこりやたばこのヤニ
内部からも網戸に汚れが付着しやすいです。主に室内に舞い上がるほこりや、たばこのヤニなどが付着します。台所から出る油分を含んだ煙なども網戸につきやすいです。
これらの汚れは網戸の劣化や目詰まりを引き起こし、換気機能を低下させることが考えられます。網戸が汚れたままだとカーテンなどにも汚れが付き、花粉症や呼吸器の病気の原因になることも考えられます。
網戸掃除に洗剤は不要
網戸の掃除に洗剤を使った方がよいのか、という疑問をお持ちの方は多いでしょう。最初にお伝えしたように、多くの場合、網戸は洗剤を使わずに掃除できます。
洗剤がなくても綺麗に掃除できる
上記に記載しているように、網戸が汚れる原因のほとんどは、内外からのほこりや花粉です。これらの汚れは、洗剤を使わなくても落とすことができます。
また、洗剤を使わないことによるメリットには以下のようなものが挙げられます。
- コストカットになる
- 手間が少なく、時間の節約になる
洗剤を使わないことで洗剤代がかからないことに加え、洗剤を落とすための水道水が不要になるため、コストが小さくなります。
また、洗剤で網戸を洗浄し、洗剤を水で洗い流すという工程が省かれることで掃除の時間が短縮できます。
洗剤はさびの原因になることも
汚れが特にひどい場合は、網戸に洗剤を使っても問題ありませんが、その場合はしっかりと洗剤を洗い流す必要があります。網の部分に中途半端に洗剤が残っていると、網戸がさびる原因となるからです。
また、洗剤を使わなければ落ちない汚れがこびりついてしまっている場合は、網戸自体を交換するという選択肢もあります。
以上のように、多くの場合で網戸掃除は洗剤を使わなくても可能です。
網戸の簡単な掃除方法
以下のようにして、網戸掃除は手軽かつ効果的に行うことができます。
- ポリばたきでほこりを落とす
- 掃除機で網戸のほこりを吸う
- マイクロファイバータオルで水拭きする
- サッシ用ブラシでレールを擦る
1.ポリばたきでほこりを落とす
ポリばたきは、毛の部分がポリプロピレンなどの化学繊維で作られた掃除道具です。
正絹などで作られた和はたきは、ほこりをはたいて落としますが、ポリばたきは静電気でほこりを吸着して取り除くため、網戸の隙間にたまったゴミをとるのに効果的です。
ほこりを落とす際は、柄の部分を両手で挟んでくるくる回して、静電気を発生させることがポイントです。はたくのではなく網戸表面を滑らせるようにしてほこりを吸着させます。網戸を押さず、表面を軽くなでるように動かしましょう。
2.掃除機で網戸のほこりを吸う
ポリばたきで全てのほこりを落とせない場合や、ほこりが多い場合は掃除機を使います。網戸掃除の際は、掃除機のノズルを隙間用に変えましょう。
ポイントは、空気が逃げないように外側から網戸全面を覆うようにダンボールや新聞紙を貼り付けることです。その後、掃除機を網戸全体にかけてください。
掃除機にハケブラシが付属しているのであれば、それを使うとより効率的にホコリが取れます。
3.マイクロファイバータオルで水拭きする
大まかにほこりが取れたら、マイクロファイバータオルで水拭きしていきます。マイクロファイバーとは、ナイロンやポリエステルで作られた合成繊維です。繊維の太さは8マイクロメートル以下と極細で、優しい手触りが特徴です。
マイクロファイバーの繊維は多角形で尖っていて、このギザギザが汚れを落とすのに有益です。洗剤がなくても汚れをしっかり落とします。
また、静電気を帯びやすいため、ゴミやホコリの吸着力も高く、力を入れなくても簡単に汚れを落とせます。
これらを二枚用意し、網戸を挟んで両面を同時に拭くと効果的に掃除できます。水拭きした後、網戸に残った水分は乾いたタオルでふき取っておきましょう。
4.サッシ用ブラシでレールを擦る
レールの溝も汚れがたまりやすいポイントです。網戸の汚れが取れたら、サッシ用ブラシでレールの隙間の汚れを落とします。
汚れがひどい場合は、レールに水を通したあと、ブラシでしっかり擦った後、固く絞った雑巾を割りばしの先にあてがい、汚れをふき取ってあげましょう。
サッシ用ブラシは、奥の方の汚れもしっかりかき出せて、ある程度固さと長さがある毛のものがよいでしょう。洗車用のブラシを持っている場合は、そちらで代用もできます。
汚れがひどい場合は洗剤を使うのもおすすめ
網戸の汚れは、たいてい上記の方法で落とすことができますが、たばこのヤニや、キッチンから出た油汚れなど強い汚れもあります。タンパク質によるこれらの頑固な汚れには、アルカリ性の洗剤が効果的です。アルカリによってたんぱく質の構造を緩め、分解することができるため、洗剤を使うの1つの選択肢となります。
アルカリ性洗剤なら、弊社が販売するキングウォーターがおすすめです。洗浄力に長けた業務用洗剤で、汚れ具合によって2パターンの希釈を使い分けることができます。
費用、機能、安全性の3点が揃ったキングウォーターは非常におすすめなアルカリ性洗剤です。容量も4ℓ、10ℓと多いため、洗剤を買うのが面倒という方もこれ一本で長く使えて、結果的に手間が省けます。
※網戸の素材によっては、アルカリ性洗剤の使用が推奨されていない場合があります。使用前に網戸の素材をしっかりと確認しておきましょう。
網戸掃除の頻度
網戸掃除は、春先と秋ごろの年2回を目安としましょう。春から秋にかけては、花粉や台風によって網戸が汚れるシーズンとなります。
網戸掃除の大きな目的は、網についた泥や花粉が部屋に侵入したり、換気機能が損なわれるのを防ぐこと。人によってはピカピカにしたいという方もいるかもしれませんが、網戸が役割を果たす最低限の掃除であれば上記の頻度で問題ありません。
ただ、海の近くにお住まいの方は潮風にさらされて塩害を受けやすいため、月に1度ほど、水で網戸に付着した塩を洗い流してあげると、さびを予防することができるでしょう。
網戸掃除の注意点
乾いている状態で掃除を始める
網戸を掃除する際は、必ず水でぬらす前にほこりを取りましょう。ほこりを払う前に掃除してしまうと、湿気でほこりが固まって網戸の隙間に入り、汚れが落ちづらくなります。
拭くときは力を入れすぎない
網戸を拭く際、片面に力を入れすぎると網戸が外れてしまうことがあります。そのまま倒れてしまうと、網戸自体の破損につながる可能性があるので、力加減は慎重に調節しましょう。
先述したようにタオルを2枚両側から挟んで、両面から均等に力を加えるようにすると、安定して掃除をすることができます。
網戸を綺麗に保つためにできること
- 網戸用のフィルターを貼る
- 洗濯用柔軟剤を塗る
- 室内での喫煙を控える
網戸用のフィルターを貼る
網戸用のフィルターを網戸の外側に貼ることにより、ほこりや花粉をブロックすることができます。特に花粉の時期などは、だんだん暖かくなり窓を開ける機会も増えるため、花粉の侵入を防ぐフィルターは便利です。
洗濯用柔軟剤を塗る
洗濯用柔軟剤を網戸に塗ることによっても、ほこりや花粉の吸着を防ぐことが期待できます。
柔軟剤の成分には静電気を抑える働きがあり、網戸に塗ることでほこりを引き寄せる静電気の発生を防止できます。マイクロファイバータオルに柔軟剤を少量溶かした水を含ませ、網戸全体を拭くとよいでしょう。
室内での喫煙を控える
網戸の状態のまま室内でたばこを吸うと、ヤニが吸着して網戸汚れの原因となります。
ヤニは頑固な汚れとなるため、室内でたばこを吸わないようにするだけで、網戸の汚れを大きく軽減できます。
定期的な網戸掃除で快適な生活空間を
この記事では、網戸の汚れの原因から、洗剤不要の簡単な掃除方法や汚れの防止方法までご紹介しました。
ついつい忘れてしまいがちな網戸掃除ですが、上述したように網戸掃除は簡単かつ効果的に行うことができます。定期的に手入れをして快適な生活空間を保ちましょう。