「普段の業務が忙しくてオフィスの清掃まで手が回らない」という企業は少なくありません。しかし、オフィスの清掃には多くのメリットがあり、ポイントを押さえれば効率よく清掃ができ、会社全体にもプラスの影響を与えることができます。オフィス清掃の方法の要点を押さえ、快適な職場環境を実現しましょう。本記事では、オフィス清掃の頻度やメリット、場所別の清掃方法のポイントをご紹介します。
オフィス清掃の頻度
オフィス清掃は頻度によって以下の2種類に分けられます。
- 日常清掃
- 定期清掃
日常清掃
日常清掃の頻度は、毎日や少なくとも数日に1回です。簡易的な片付けや毎日溜まるゴミ捨てなど、社員が自身の手で簡単にできる作業になります。
日常清掃では、頑固な汚れや特殊な洗剤を用いなければいけない汚れには対処できません。ただ、日常的な清掃はオフィスの環境をきれいに保つために必須の作業になります。
定期清掃
定期清掃では日常清掃で落とせないしつこい頑固汚れを除去するための清掃です。頻度は数ヶ月〜1年に1回になります。
定期清掃は誰でもできる日常清掃と違い、特殊な汚れに対する正しい知識や汚れに適した道具がないと実施できない場合があります。オフィス清掃に慣れている従業員が社内にいる場合は別ですが、そうでなければ専門業者に依頼することをおすすめします。
ただし、専門業者に依頼すれば当然コストがかかってしまいます。そこで本記事では、日常清掃と定期清掃の中でも社内の従業員ができる清掃に焦点を当てて話を進めていきます。
オフィス清掃のメリット
オフィス清掃は義務ではないため、なかなか清掃に意識がいかない方が多いかもしれません。しかし、オフィスの清掃にはたくさんのメリットがありますので、一つずつ説明していきます。
- 社員間のコミュニケーションが増加する
- 大掃除の手間が減る
- 対外的な評価が上がる
社員間のコミュニケーションが増加する
会社全体でオフィス清掃を実施することになれば、必然的に従業員同士の連携が生まれ、コミュニケーションが増加します。普段は部署の違いなどからあまり話さない従業員との接点が生まれ、お互いの知らなかった一面やお互いの業務内容への知識が深まり、従業員個人の間にも、会社全体にも、プラスの効果が生じます。
大掃除の手間が減る
オフィス清掃が習慣化すれば、節目節目の大掃除の手間が減ります。定期的な清掃がある程度きれいな状態の維持に繋がるからです。
大掃除の時間が削減できれば、その分業務に回せる時間が増えて、業績向上にも繋げられる可能性があります。
対外的な評価が上がる
オフィスの清潔感は訪問者の印象に直結します。エントランスやトイレ、会議室など、訪問者に利用される可能性がある部分は常にきれいにしておくことを心掛けましょう。TOTOがホームページで掲載しているデータでは、「あなたは、飲食店のトイレがきれいだとどのように感じますか」という質問に対し、約8割の人が「お店のイメージがよくなる」と答えています。オフィスや店内の清潔感がお客様のリピート率にも影響することがわかります。
また、融資の件で銀行員の方が来る場合には、きちんと整理整頓がされているか、清潔感のある職場なのかなどを確認している場合が少なくありません。きれいでないオフィスの場合、融資に不利になる可能性が出てきます。
お客様との関係や融資の面でも、オフィスをきれいに保つことが重要であることがわかります。訪問される前だけの清掃では落とし切れない汚れもあるので、普段から意識することが大切です。
【場所別】オフィスの清掃方法
ここではオフィス内の場所別に清掃方法のポイントを解説していきます。
- オフィスチェア
- デスク
- 床
- トイレ
- パソコン
- 窓・ブラインド
- エアコン
- 壁紙
オフィスチェア
毎日長時間の利用が想定されるオフィスチェアは、使われている素材によって清掃方法を変えなければいけません。
布張りタイプのオフィスチェアは、柔らかいブラシでほこりを浮かび上がらせて、ぬるま湯につけて固く絞ったタオルで表面を拭きましょう。それでも取れない汚れは洗剤と歯ブラシを使って落とします。
革張りタイプのオフィスチェアは、革専用のクリーナーを使って汚れを拭き取ります。水拭きをしてしまうとシミや変色の原因になってしまうので注意しましょう。
メッシュタイプのオフィスチェアは、重曹を含む水を雑巾やタオルに少しつけて拭きます。全体を拭き終わり次第、固く絞ったタオルで水拭きしてください。
デスク
オフィスワークで一番お世話になるのがデスクです。こまごまとしたものが散らかりやすく、気が付くとデスクの上がごちゃごちゃしてしまうため、日頃の清掃が重要になってきます。卓上掃除機や隙間用ブラシで日頃溜まりがちな細かいゴミやほこりを掃除しましょう。
また、さっと拭くだけでは落としにくい汚れにはウェットティッシュで対応しましょう。特に、パソコン周りを掃除したいときはマイナスイオンを含んだウェットティッシュがおすすめです。
床
ほこりや砂、髪の毛などが溜まりやすい床も日常的な清掃で対応できます。フローリングの床であればモップなどで対応が可能です。カーペットの場合は基本的に掃除機で、必要に応じてシミ抜きを行います。シミ抜きは中性洗剤を含む水を少量使って、雑巾を押し当てるようにして汚れを取りましょう。
トイレ
上でも述べましたが、トイレはお客様や訪問者のオフィスやお店へのイメージに大きく影響を与えます。便器の内と外の掃除に関しては毎日の清掃をおすすめします。合わせて週1回程度便器の黄ばみや黒ずみの清掃もしましょう。以下に黄ばみ・黒ずみの落とし方を載せておきます。黄ばみと黒ずみでは清掃方法が異なりますので注意してください。
黄ばみの落とし方
- 便器の水を抜く
- 便器内にトイレットペーパーを敷く
- 弱酸性の洗剤を汚れの部分にかける
- 30分~1時間放置しておく
- 洗い流して終了
黒ずみの落とし方
- 便器の水を抜く
- 便器内にトイレットペーパーを敷く
- 塩素系漂白剤を塗る
- 15分~1時間放置する
- 水に流し、ブラシで磨いて終了
パソコン
意外と忘れがちなパソコン本体の掃除です。パソコンのこまめな清掃は画面の視認性の向上による作業効率アップや眼の負担の減少に繋がります。様々なメリットがあるので、ぜひ定期的に清掃を行ってみてください。
パソコンを清掃する際の注意点を以下に挙げておきます。
- 力を入れすぎないようにする
- アルコールを含まない洗剤やツールを用いる
- 画面に直接スプレーをかけない
- 事前にパソコンの電源を切っておく
また、ディスプレイの具体的な清掃の流れも以下に載せておきます。
- (ノートパソコンの場合)バッテリーを外して画面を下にする
- 専用のクリーニング剤をマイクロファイバークロスに吹き付ける
- 濡れてないクロスの面を使って乾拭きする
- 線維の残りが付いていたら息を吹きかけて取り除く
- 拭きムラがあれば息をかけてから拭く
窓・ブラインド
窓には手垢や結露によって生じたカビなどが付着していたりしますが、ガラス用の洗剤や台所用洗剤でもきれいになります。スクイージー(T字型のワイパー)があると作業が捗ります。
また、ブラインドも拭き掃除をしておくと良いです。ただし、ブラインドの羽は力を入れすぎると折れ目がついてしまうため、優しく扱いましょう。ブラインド用のブラシや軍手の指先でブラインドを挟むようにして拭き掃除をすると効率良く汚れが取れます。
エアコン
オフィス清掃において必須なのが、エアコンの掃除です。エアコンの清掃をしないと、電気代の無駄が発生したり、カビ菌によるアレルギー症状で体調に影響を及ぼす原因となってしまいます。
そのため、必ず行うべき清掃ですが、フィルターや羽部分の清掃にはパーツの分解が必要で、社員が行うと故障のリスクがあります。無理に自社で行わず、業者に依頼しましょう。ビルによっては管理会社に連絡すると手配してくれます。
壁紙
壁紙の色を変化させる主な原因は、手垢による汚れです。まずは台所用中性洗剤を使って掃除をしましょう。それでも落ちない汚れには重曹を使う方法をおすすめします。
なかなか落ちない壁の黒い汚れはカビの可能性が高いです。清掃方法として主に台所用中性洗剤を用いるのは手垢の場合と同じですが、しつこい汚れにはカビ取り漂白剤を用いましょう。カビ取り漂白剤の使用上の注意点としては「換気すること」と「手袋を着用すること」の2点が挙げられます。
オフィス清掃にはキングウォーターがおすすめ
デスク・PC・トイレ・カーペットなど、オフィス内の清掃を楽に済ませたいという方におすすめなのが、弊社で販売しているアルカリ性洗剤の「キングウォーター」です。清掃方法に関しては、ご購入の際に付いてくる詰替用スプレーボトルで清掃部分に洗剤を吹き付けて拭き取っていただくだけであり、とても簡単になっています。1本でオフィスの隅々まで清掃が可能です。
汚れの具合に応じて洗剤の濃度も調整できますので、非常に使い勝手が良い洗剤となっています。ぜひお試しください。