食材を切った後のまな板、除菌していますか?

お皿と同じく毎回洗っているからいいやといって油断するのは危険です。傷がつきやすく、菌が発生しやすいまな板は定期的な除菌が必要。

しかし、まな板の材質によって除菌方法は異なるため注意が必要です。

今回は、まな板の正しい除菌方法を解説します。

まな板に菌がつく原因は?

「毎日洗っているのに除菌まで行うなんて…」と面倒に思うかもしれません。しかし、食材を直接扱うまな板には除菌が必要不可欠です。

使用頻度が高い

1日の使用頻度が高いまな板は、それだけ菌のつく可能性も高くなります。

3食自炊を行う家庭では、洗った後に乾燥させる時間はほとんどありません。雑菌は湿度を好むため、キッチンは繁殖しやすい場所なのです。

毎回乾いた清潔な布巾で拭いていれば別ですが、濡れたまま放置されたまな板は雑菌が増えやすくなります。

生魚や生肉の菌がつく

生魚や生肉の菌がつく家庭だと肉や野菜、魚など食材ごとに使い分けるのは難しいかもしれません。まな板を食材ごとに変えていない場合は余計に注意したいところ。

生肉や生魚には食中毒の原因になる菌が付着しています。

  • 大腸菌
  • サルモネラ菌
  • О157
  • カンピロバクター
  • ノロウイルス

などが例として挙げられます。

これらは鮮度にはあまり関係なく、調理器具を清潔に保つことや火をしっかり通すことが大切です。

生肉などを切った後に他の食材を切ると菌が付着し、食中毒が起きる可能性があります。

傷がつきやすい

まな板をよく見てみると、包丁による傷がたくさん付いているのが分かります。

ここに汚れや菌がたまりやすく、注意が必要です。

食中毒などの菌は、【養分】【適温】【水気】この3つが揃うと一気に増殖を始めます。
キッチンではこの条件が非常に揃いやすいため、定期的に除菌を行いましょう。

まな板除菌の方法


どんなまな板もまずは、しっかり洗うことが大切です。

様々な除菌方法がありますが、まな板の素材によって向き不向きがあります。

自分がどのまな板を使用しているのか、気になる汚れの種類は何なのかに合わせて除菌方法を変えましょう。

アルコール除菌

プラスチック製、木製ともに使用できます。

洗った後、水気をしっかり拭きとってから、キッチン用アルコール除菌剤をかけてください。そのままアルコールが乾けば水洗いは必要ありません。

ここで注意したいのが2点。

  • 乾いた面にスプレーする
  • アルコールで死なない菌がいる

水に濡れている十分に除菌が出来ないので、清潔な布巾でしっかり水分をふき取ってから使用してください。また、ノロウイルスやロタウイルスなどアルコールでは死滅しない菌もあることは覚えておきましょう。

熱湯消毒

プラスチック製、木製ともに使用できます。※プラスチック製は耐熱温度を確認してください。

調理中でも手軽に行えますし、乾かしたり水洗いする必要もありません。しかし、肉や魚を切ったすぐ後すぐに熱湯消毒をするのはNGです。

タンパク質は60度以上の温度で凝固します。まな板に肉や魚のタンパク質汚れが付いた状態で熱湯をかけると、逆に汚れが落ちにくくなることがあります。

塩素系漂白剤


しつこい汚れや黄ばみ、食品の色素が気になる時は塩素系漂白剤がおすすめです。

手順は以下の通り。

  1. 食器用洗剤で洗う
  2. キッチンペーパーなどで覆って漂白剤をかける
  3. 水でしっかり洗い流す
  4. 洗う
  5. 乾燥させる

キッチンペーパーなどの上から漂白剤を掛け、しばらく放置すると汚れや着色も落ちるはず。

また、黒ずみのように見える汚れはカビかもしれません。塩素系漂白剤は黒カビにも有効です。黒カビはしつこく一度発生するとなかなか取れないため、定期的に除菌してカビが生えないようにするのがベスト。

また、漂白剤は成分が非常に強いため、手につかないように手袋などを着用しましょう。

もし、漂白剤をかけても汚れが気になるようなら買い替えを考える時期かもしれません。

まな板の素材によって注意が必要

プラスチック製


扱いやすさが魅力のプラスチック製のまな板。

臭いがつきにくく、木製に比べて傷もつきにくいです。

弱点は包丁の刃当たりが悪いことや滑りやすいこと。安価なものは熱に弱いことがあるので、耐熱抗菌のものを選ぶと使いやすさが増しますよ。

木製

水気を吸収してしまう分カビやすいので、手入れが重要となる木製。

塩素系漂白剤、酸素系漂白剤どちらも安全上の恐れがあるので、除菌の際は、たわしを使ってごしごし汚れを落とし熱湯消毒をするのが◎。臭いが気になる場合は、塩や重曹を振りかけて洗うと良いでしょう。

また、濡れたまま置いておくと反りがでてしまう可能性があります

洗った後は、直射日光は避け、日陰で風通しのいい場所に立てかけて乾燥させましょう。

もし、まな板がカビてしまった時は、サンドペーパーなどで削ってください。

まな板を除菌する頻度は?

まな板の除菌は出来れば毎日が◎。

難しい場合は週に1回程度、お休みの日に除菌を行いましょう。

梅雨や夏場など食中毒が心配な季節は、隔日などで行うのがおすすめです。

まな板の除菌にもキングウォーターがおすすめ

弊社で販売している、アルカリ性の洗浄剤「キングウォーター」は1本で洗浄、除菌、漂白まで可能です。

使い方はまな板に吹き付けて、数分後にふき取りもしくは洗い流していただくだけ。
これだけで洗浄~漂白まで終わるので、家事の時短も節約もサポートしてくれます。

プロ仕様の洗浄力は油汚れにも強く、オールマイティにお使いいただける洗剤です。ぜひお試しください。