掃除に関して、「なかなか始められない」「やる気が起きない」といった悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。そんな悩みを抱えてしまうのにも実は理由があり、誰でも克服することができます。
本記事では、掃除に苦手意識を持ってしまう理由から掃除嫌いを克服するコツまで徹底的に解説します。掃除への苦手意識から脱却して、綺麗な部屋でのスッキリした生活を手に入れましょう。
掃除が苦手だと感じてしまう理由は?
掃除を苦手だと感じてしまうのには理由があります。以下で1つずつ説明していきます。
- めんどくさいと思ってしまう
- 掃除の方法がわからない
- 物が多い
- 完璧にこなそうとしてしまう
- 家の中に自分しか掃除をする人がいない
めんどくさいと思ってしまう
掃除が苦手な人は、シンプルにめんどくさがりな方が多いです。
掃除する場所が多いだけでなく、場所によって道具や手順を変えて、その場に合わせた掃除をしなければいけないことに面倒さを感じてしまいます。
加えて、めんどくさがりな人は掃除を溜め込んで、まとめて全部やろうとしてしまうので、掃除が重労働のように感じられます。
「1日くらい大丈夫」と目をつぶることの繰り返しで、なかなか掃除に手を付けられません。
掃除の方法がわからない
「掃除がしたい」「綺麗にしたい」と思っても、そのやり方がわからないとやる気を損ねてしまいます。
どうすればいいのかわからずにとりあえず掃除を自分なりにやってみたものの上手くいかなかった経験があると、掃除に苦手意識が芽生え、掃除が嫌いになってしまいます。
このタイプの方は、掃除の手順を知らないだけですので、正しい掃除の仕方を理解すれば苦手意識は克服できる可能性が高いです。
物が多い
衝動買いが多い方や「いつか使うかもしれない」と物をなかなか捨てられない方の部屋には物が溢れている場合があります。
物が多いと掃除をする際にまず片付けを行わなければならず、物を移動させるだけで時間がかかってしまうため、やる気が低下します。
どこから手を付ければいいかがわかりにくいため、掃除を始めるハードルが高くなり、苦手意識を持ってしまいます。
完璧にこなそうとしてしまう
完璧主義の方が掃除をするとなると、トイレもお風呂もリビングも全部しなければならないと考えてしまいます。すると、掃除は時間と労力を必要とする作業だと把握してしまい、掃除への苦手意識が付きやすくなります。
掃除は言ってしまえばキリがない作業ですので、全部完璧にこなそうとすると膨大な時間がかかってしまいます。
「時間もないし、どうせ今やっても中途半端にしかできない」と考え、掃除を先延ばしにしてしまうのが、完璧主義の方が掃除への苦手意識を生み出す原因です。
家の中に自分しか掃除をする人がいない
家族や複数人で家に住んでいる場合、自分以外の人が掃除をしてくれない状況だと、掃除を苦手だと感じてしまう傾向があります。
掃除をしても子どもや同居人がすぐに汚してしまったり、掃除をしていない人から文句や愚痴を言われて、掃除が嫌になってしまいます。
掃除範囲も広くなり、時間も労力もかかってしまうため、掃除が苦手だと思うようになります。
掃除しないことのデメリット
掃除をしないとどのようなマイナスの影響が出てくるのでしょうか。掃除をしないことのデメリットを把握することで掃除への意欲を高めましょう。
- 健康面・精神面で負の影響を受ける
- 物を探す時間や手間がかかる
- 無駄な経済的負担が増える
健康面・精神面で負の影響を受ける
掃除をしないことは健康面や精神面にマイナスの影響を与えます。
害虫やカビの発生、またハウスダストのアレルギーの悪化など、掃除をしないことによる健康面への悪影響はいくらでも考えられます。
また、物が散らかっているとリラックスできなかったり、「片付けをしなくては」と常にストレスを抱えた状態で生活をしなければならないので、精神的にも良くありません。
物を探す時間や手間がかかる
物が散らかっている部屋だと、どこに何があるのか分かりません。欲しいものがすぐに見つからなかったり、忙しい時に探し物が見つからないとストレスに繋がります。
探し物に費やす時間というのは非常に無駄な時間です。時間の浪費とストレスを減らすためにも、日常的に掃除を行いましょう。
無駄な経済的負担が増える
物が散らかっている状態だと、無駄な出費が増えます。
まだ使い切っていない状態のものを持っているはずなのに見つからず、仕方なく買いに行った後に見つかるなんてことはありませんか。
消耗品や食料品だと、「どうせ使うから買ってしまおう」とどんどん購入してしまいますが、小さな金額だとしても積み重ねると大きな出費になっていきます。
定期的な掃除や片付けをすることで無駄な出費を防ぎましょう。
掃除の苦手を克服する方法!
掃除が苦手になってしまう原因や掃除しないことのデメリットを踏まえ、掃除への苦手意識を克服する方法をご紹介します。本章を参考に少しずつ掃除の苦手を払拭していきましょう。
- 使っていないものは捨てる
- 小さな範囲から始めてみる
- 便利グッズを使う
- 掃除を習慣化する
- 他人を巻き込んでみる
- 正しい掃除の方法を知る
使っていないものは捨てる
まずは物を減らしましょう。掃除が苦手な方は部屋に物が多い傾向があります。
物が多いといちいちそれらを移動させて掃除をしなければならず、せっかく掃除をやろうと思っても、そのやる気を削いでしまいます。
掃除への苦手意識をなくすには、まず作業を単純化させることが大切です。物を捨てて減らすことで掃除を簡単にしましょう。
とはいってもどういった基準で捨てるかは難しいと思いますので、とりあえず1年以上放置しているものを捨てるのがおすすめです。
小さな範囲から始めてみる
一気に部屋全体を片付けようとすると膨大な時間がかかってしまい、掃除を先延ばしにしてしまいます。まずは小さな範囲から始めることを心掛けてみてください。
例えば、「デスクの上だけ掃除しよう」「ベッド周りだけ掃除しよう」といったように、簡単に掃除できそうだと思った1ヵ所だけを掃除しましょう。
小さな範囲なので掃除を始めるハードルが下がり、綺麗にできた成功経験を積むことで掃除が楽しくなりますので、苦手意識も薄れていきます。
便利グッズを使う
掃除をしても綺麗にならないと思ってしまうと、掃除へのやる気はなくなってしまいますよね。そこで、世に出回っている便利なお掃除グッズを利用しましょう。
最近ではグッズ1つで多用できるものやデザインと機能性を併せ持ったアイテムがたくさんあります。道具自体がインテリアになることもあり、道具の購入も楽しめるようになっています。
道具をちょっと変えるだけでも劇的に掃除が簡単になりますので、是非検討してみてください。
掃除を習慣化する
毎日のライフスタイルに掃除を組み込んでみましょう。
例えば、洗顔をする際に洗面台を掃除したり、トイレに行った際に便座を拭いたりと、日々行うことの「ついで」に掃除を取り入れるのがおすすめです。
「ついで」の掃除を習慣化するためにも、掃除のグッズは手が届きやすい場所に設置しておきましょう。掃除のハードルがグッと低くなります。
「まとめてやる」のではなく、「毎日少しずつ」を意識して掃除をしましょう。
他人を巻き込んでみる
一人で頑張ろうとすると、なかなか手が出せなかったり、先延ばしにしてしまいます。そこで、家族や他人を巻き込んでみましょう。
家族や同居人がいる場合は、その人たちも掃除をする仕組みを作ってみてください。例えば、夫が出社する前にリビングの掃除機かけをするように頼んでみたり、トイレを使った後は必ず便座を拭くというルールを設けたり、といった具合です。
また、定期的に友人や知り合いを呼ぶことで、掃除をしなければいけない状況を作るのも一つの手です。
自分だけで頑張ろうとせず、周りを上手く巻き込むことで掃除への苦手意識を減らしましょう。
正しい掃除の方法を知る
先述した通り、掃除に苦手意識を持っている方は、掃除の方法を知らないだけの場合もあります。方法がわからないと楽しくない上に、思うように汚れも落ちず、掃除が嫌になってしまいます。
正しい掃除方法を理解することで、掃除を楽しいものにしていきましょう。次の章で場所ごとの掃除のコツを説明していきます。
【場所別】楽ちんお掃除法!
簡単に掃除できる方法がわかれば、掃除への苦手意識も払拭できるはずです。汚れやすい場所を中心に、簡単に掃除ができる方法をご紹介していきます。
- トイレ
- 水回り(キッチン・洗面所)
- バスルーム
- 玄関
- リビング
- 寝室
トイレ
トイレはすぐに汚れる場所です。1日5分程度の掃除から始めてみましょう。
基本的に「便座上」「便座下」「床」の3カ所を掃除します。
使う洗剤は市販のトイレ用中性洗剤や消毒用エタノール、拭くのはトイレットペーパーで十分です。注意点としては、使用後のトイレットペーパーは便器に流さないことが挙げられます。そのまま流してしまうとトイレットペーパーが詰まってしまう可能性がありますので、ゴミとして捨てた方が無難です。
以上のように、トイレの掃除は洗剤を撒いたり、トイレットペーパーで拭くだけですので、簡単に掃除を済ませることができます。掃除に慣れてきたら、便座内やトイレの換気扇など、掃除の範囲を拡げていきましょう。
水回り(キッチン・洗面所)
キッチンや洗面所は使い終わった際に中性洗剤とスポンジで拭き掃除をしましょう。
シンクや洗面台は水垢や水ハネをサッと拭き取るだけで十分です。
においの発生源になる排水溝や三角コーナーのゴミは、毎日捨てるようにしてください。
方法自体は簡単ですが、掃除すべき箇所が多いため、面倒に感じてしまうかもしれません。しかし、溜め込むと垢が溜まったり、嫌なにおいの原因になってしまうので、少し辛抱して頑張りましょう。
バスルーム
バスルームの掃除には、中性洗剤とスポンジを用意しましょう。
まず浴槽のお湯を抜いて、浴槽全体にざっとお湯をかけてください。それだけで頑固な汚れが落ちやすくなります。
その後、中性洗剤をかけ、スポンジでこすっていきます。水位線や浴槽の隅は汚れが溜まりやすいので念入りにこすりましょう。
最後に洗剤を水で洗い流します。洗剤が残ってしまうと色素沈着で浴槽の色が変わってしまうので、注意してください。
洗剤をかけてこするだけなので、簡単にできます。毎日が難しいという方は、週に2,3回行うだけでも変わってきます。実践してみてください。
玄関
玄関には砂埃や髪の毛、紙くずなどが落ちやすいです。
掃除する前に、まずは靴をしまう、もしくは、端に寄せておきましょう。
一番簡単な掃除方法は掃除機をかけることです。大量の泥砂を吸い取るのでなければ掃除機が壊れる心配もありません。掃除機が壊れる心配がある方はほうきやちりとりで掃きとりましょう。
こちらも5分程度で完了できます。
リビング
リビングを掃除する際は、まず換気のために必ず窓やドアを開けてください。空気の通り道を作ることで、埃を外部に逃がしましょう。
リビングには掃除箇所がたくさんありますが、時間がないという方はテーブルとフローリングを優先してください。テーブルは重曹水で拭き上げ、フローリングは掃除機をかけずともクイックルワイパーで十分です。
余裕のある方はテレビやソファーの隙間に溜まった埃をハンディモップで拭き取りましょう。
寝室
寝室自体は掃除機をかけるだけで十分ですが、問題は寝具です。
汗や皮脂、部屋の埃やカビ胞子など、寝具は毎日徐々に汚れていっています。放っておくと異臭やダニ・カビの発生に繋がってしまいます。
5分だけでいいので時間をかけてみてください。布団であれば畳む、毛布や掛け布団は椅子などにかけて空気に触れさせるなど、動かすことを意識しましょう。
寝室の掃除は朝起きてすぐに行うことをおすすめします。ハウスダストなどは人が動くと舞い上がってしまうため、日中にやってもあまり効果がありません。夜に溜まった埃やハウスダストを朝取り除くというサイクルを作りましょう。
掃除への苦手意識から脱却しよう!
掃除に苦手意識を持ってしまう理由は様々ですが、どんな人でも道具を変えてみたり、簡単に掃除できる方法を知ることで苦手を克服することができます。
大幅に生活を変えたり、一気に掃除をしようとする必要はありません。少しずつ生活に取り入れてみたり、道具を揃えてみたりと工夫をすることで、気付いたら掃除ができるようになっています。
小さな掃除でも良いので、まずは習慣化することを意識してみましょう。