頑固な油汚れでベタベタの換気扇。掃除が面倒な部分のひとつではないでしょうか? 換気扇掃除のポイントはアルカリ性の洗剤を使用することです。
今回は、家庭でも簡単にできる掃除方法を詳しく解説していきます。
換気扇の汚れの原因は
真っ黒でギトギトの汚れがこびりつく換気扇。この汚れの原因は、主に以下の3つです。
油
料理中に油は、小さな粒となり換気扇に吸い込まれていきます。 これが冷え、換気扇にくっつくことで油汚れの原因に。 油が跳ねやすい揚げ物や魚を焼く頻度が高い家庭は、汚れの度合いが高くなる傾向があります。
ほこり
空気中にはほこりが浮遊しています。 前述した油はこのほこりを吸着し、ほこりと油が混ざった”油汚れ”になってしまうのです。
たばこのヤニ
換気扇の下で煙草を吸う人も多いのではないでしょうか。 たばこのヤニは換気扇にもしっかりと付着します。嫌なにおいの原因にもなるので要注意です。
換気扇の掃除手順
しつこい油汚れが付着した換気扇掃除には、コツがあります。まずは、お掃除の手順を確認していきましょう。
1、ファンを取り外す
ほとんどの換気扇ファンは、手で外せるようになっています。 ご自宅の換気扇のタイプによって、取り外し方は異なりますが、一般的にはファンを止めているネジは時計回りでゆるむようになっていることが多いです。 各メーカーの説明書をよく確認しながら、安全に取り外しを行ってください。
2、洗剤をお湯で溶かす
がちがちに固まった油汚れをやわらかくするためにお湯を使います。 次の工程で使用する洗剤の準備をしておきましょう。
3、取り外したファンを洗剤に入れる
先ほど準備した洗剤に、ファンを入れます。 細かい部分にもしっかり洗剤が行き渡るようにつけておきましょう。ゴミ袋を使用すると掃除後捨てる時も便利です。
4、しばらくつけ置きする
すぐに汚れをこすらず、洗剤と汚れを反応させるためにしばらく置いておく必要があります。
5、油汚れが浮いたら汚れを落とす
しばらくすると汚れが浮いてきます。スポンジや古くなった歯ブラシなどを使って汚れを落として下さい。
6、洗い流し、よく乾かす
水でよくすすいだ後は、しっかりと乾かしたら完了です!
換気扇掃除のコツは?
面倒な換気扇掃除ですが、コツをつかめば、するっと汚れが落ちます。
掃除するのは夏がおすすめ
大掃除を行う冬に換気扇掃除を行う人も多いかもしれませんが、実はおすすめできません。 換気扇にこびりついた油汚れは、気温が低いとさらに固くなります。そのため、冬よりも夏のほうが換気扇掃除に適した季節なのです。 暑い日のほうが油汚れは落ちやすくなりますし、それだけではなく、つけ置きするお湯の温度も下がりにくく、より洗浄効果を発揮しやすくなるのです。
加えて、冬は寒くて水仕事をするのも大変な季節。ぜひ、夏に掃除するようにしてみてください。
洗剤はアルカリ性洗剤を
洗剤の選び方のコツは、汚れの性質と反対のものを選び、中和させること。 油汚れは酸性の汚れなので、アルカリ性洗剤が有効です。
キングウォーター
家庭用でも使える高濃度のアルカリ性洗剤です。 換気扇全体に洗剤を吹きかけ、しばらく放置してからふき取ると、汚れがきれいに落ちます。吹きかけるだけなので簡単に掃除が済むのが魅力です。
しつこい汚れは、ティッシュや布などを当ててスプレーすると汚れに染み込みやすくなります。
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重曹
お湯に重曹を溶かしたものを洗剤代わりにすることも可能です。 外した部品がすべて浸かるくらいのお湯を準備し、重曹を溶かします。重曹の量は、お湯1リットルに対し、大さじ3程度が目安です。
こすらずしばらく放置する
頑固な汚れをごしごしとこすりたくなる気持ちはわかりますが、軽い汚れなら10分~20分、頑固な汚れは1時間~2時間ほどつけ置きをしてください。 洗浄力を最大限に発揮させるためには、汚れと反応させて乳化させることが重要です。 しっかりとアルカリ洗剤につけ放置することで、結果的に短い時間できれいにすることができますよ。
換気扇汚れを放っておくと…
ギトギトで掃除しにくい換気扇ですが、放っておくのは危険です。
- 回転力、吸引力が落ちる
- 故障の原因につながる
- 汚れに引火し火事を引き起こす可能性がある
- 嫌なにおいが発生する
こまめに掃除を行わないと、どんどん汚れが落ちにくくなり、掃除もますます面倒になります。 メーカーによると、換気扇掃除の推奨頻度は3か月に1度。 寒い季節を除いても半年に1度は掃除を心掛けたいものです。簡単に掃除できるアルカリ用洗剤を活用し、こまめに掃除を行いましょう。 ファンにつく汚れを最小限にするために、フィルターやカバーをつけておくのも有効ですよ。
こまめな換気扇掃除を心掛けよう
頑固な汚れに加え、細かな部品がありなかなか掃除しにくい換気扇。しかし、換気扇をきれいにすると本来の役割ははもちろん回転効率がアップし電気代の節約になることも。 コツさえつかめばしっかりと汚れが落ちるので、こまめな掃除を習慣づけましょう。